【オススメなろう小説】群像劇『こちら魔王城居住区化最前線』
こちら魔王城居住区化最前線
作者:ささくら一茶
URL:https://ncode.syosetu.com/n5435du/
あらすじ
勇者が魔王を倒して二年、世界は平和を享受する前に、戦後復興に追われていた。
魔王軍の残した爪痕は深く、国々に余力はなく、故郷を失った戦災難民への支援は十分とは言えない。
そんな中、橋の国“呪われた王女”ローレンティアは国をまたぐ一大部隊、銀の団団長に任命される。
彼ら銀の団の目的は、戦災難民のために魔王城を居住区へと改築することだった。
―――これは厄介払いの計画だ。
そう評する彼女の元に、探検家、泥棒、傭兵、狩人、商人、鍛冶師、農家……様々な専門家達が集う。
彼らは互いの技術と構想を持ち寄り、未だ魔物達が棲む巨大ダンジョン・魔王城へと挑んでいく。
魔王城攻略、モンスター生物学、資源利用の模索、政治の駆け引き、集団生活…………。
これは、勇者と魔王のその後の話。
戦後の時代の最前線、彼らは、魔王城で生きた。
コメント
人類的、政治的に最重要エリアである魔王城を舞台に、さまざまな思惑が重なる群像劇になっていて、色んなキャラを好きになれる。魔物でも生態系を守りたい冒険家や逆に魔物を殲滅したい冒険家もいれば、呪われた王族、殺し屋、強くなりたいや若人、戦いに関与したくない元勇者など、色んな視点、考え方、生き方が分かるようになるのは面白い。
簡単にまとめると魔王軍の残党と戦うお話だけど、誰か1人がいれば解決するなんて簡単な話じゃない。仲間と協力して困難に立ち向かったり、時には別れや新たな出会いがあったりと沢山の物語が詰まった読み応えのある作品。